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反戦運動家ブライアン・ホーの逮捕

去年の8月にサウスバンクへお散歩に行く前、国会議事堂前で撮った一枚の写真・・・パーリヤメント・スクエアで英国軍のイラク参戦やアフガニスタン派遣に反対して、2001年6月から座り込みを続けていたブライアン・ホー(60歳)の姿です。
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6月2日には、座り込んで満9年になろうとしていた彼が、ついに逮捕されちゃいました。今日、エリザベス女王が国会に来る直前の出来事です。
(↓↓↓ 後ろ手に手錠をかけられても、抗議を叫び続けてます)
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一部の賛同者にとっては反戦運動のヒーローとして、熱烈な支持・支援を得ていた彼の姿は私もここを通る度に見ていたので・・・話したこともないのに、何だかとても妙な感慨があります。
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彼はバックグラウンドも波乱万丈。お父さんは第二次大戦中にドイツの捕虜収容所に入れられた事もあり、20年後に自殺。彼自身も海軍で乗組員として働いて、戦禍で困窮した国々を回ったこともあるとか。

結婚して7人もの子供をもうけたのち51歳にして家族の元を去り、英国のイラク参戦に異議を唱えてパーリヤメント広場に座り込みを始めました。「戦争で不幸になる全ての子供たちの為に、闘っているんだ」と言っていたブライアン。

でも、7人の子供のうち娘の1人が数年前に結婚式を挙げることになったとき、「父には式に来て欲しくない」と言ったそうで・・・う~ん、何だかとっても複雑な感じがします。

今回の逮捕とテント撤去は、彼のスタイルを真似て同様の座り込みをする運動家グループが後をたたず、最近もこんな有様になっていて・・・
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法律を変えてでも完全に撤去するべきだとか、ここまで放置していたロンドン市長の責任問題だとか、、、政府としても堪忍袋の緒がキレたって事みたいです。「国の顔」・国会議事堂前が難民キャンプ状態になっているのは、確かにいただけない光景だけどねー。

政権は交代したし、オリンピックも控えているし。。。潮時だったんでしょうか。

私、思うんですけど・・・彼がここまでカリスマ的ヒーローになった一因は、やっぱし彼の風貌にもあるんじゃないかと。
反戦運動家ブライアン・ホーの逮捕_a0123372_736732.jpg
誠実そうな眼差しとか。どっか見る人に訴えてくる面立ちなんですよねー。支援者の中には政治家もいたし、某TV局主催の「最も影響ある政治的人物」賞を贈られたこともある、ブライアン・ホー。

今後は本でも出すのかな、それとも彼の自伝的映画ができるんだろうか?(←既にドキュメンタリー・フィルムは何本か作られてます) やっぱ、このままで終わらない感じの人です。

彼について詳しい記事を読みたい方は、こちらをどうぞ…!
*日本語版(英国ニュースダイジェストのインタビュー記事)
*英語版(ウィキペディア)

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by londepa | 2010-05-26 07:59 | その他 | Comments(0)
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お気楽ごくらく♪ロンドン&カントリーサイド半々の暮らしぶりを綴ります。


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