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お砂糖で巨財を成したヘンリーさん・テートブリテン(3)

はい、テート・ブリテンの続きです。。。ってこれ、砂糖の袋じゃないの!どこが美術館の話なんだよウソつき~!とお思いになるかもしれませんが。
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このテート&ライル印のお砂糖こそ、この美術館が創られたきっかけなんですよ。

1819年に牧師の息子としてランカシャーで生まれた、ヘンリー・テート。13歳から食料品店に丁稚小僧として働き始めました。働き者で商売の才覚もあったらしく、20歳で独立してお店を持ちました。

その後はお店をチェーン展開して更に稼ぎ、40歳になった時にお店を売却して砂糖製造会社の共同経営者として参加・・・10数年後には、その会社のオーナー社長となりました。
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ドイツから角砂糖の製法特許を買って、砂糖会社は大企業に成長!丁稚から大実業家になったヘンリーさんです。

でも牧師のお父さんの影響か、もともと公正で博愛の精神に満ちた人だったらしく・・・チャリティ活動にも熱心で、教育機関や医療団体にも惜しみなく援助金を出したり、労働者の福祉にも細かく心を砕いていたんですって。
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そして後年、自分が個人的に所蔵していた絵画65点を、国家に寄付。その絵画に相応しいギャラリーに展示するように、っていう条件つきでね・・・しかも美術館を建設する費用として、10万ポンドも寄付しました。

110年前で10万ポンド!!!

今だったら、ゼロが三つくらい増えるんじゃないでしょうか・・・?
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しかもヘンリーさん、ものすごい謙虚な方なんです。数々の慈善事業に貢献したので、王室から何度もナイトの爵位を授けたいと申し出があったのに、ずっと断っていたんだって。
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でも最後には、「もう、これ以上お断りになったら、王室の方々が怒りますよ~!」と役人から説得され、晩年にやっと爵位を受けたんだそうです。
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自分はたまたま商売が順調に成長して、幸運にも大儲けをしちゃっただけ。それを社会に還元するのは、実業家として当然のことをしたまでだよ・・・という事なのでしょう。すご~い!気高い精神の実業家だったんですね~。
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そんなヘンリーさんのお陰で、今こうしてテート・ブリテンやテート・モダンという、ロンドンを代表する美術館があるのです。ありがとね、ヘンリーお爺ちゃん!!!

・・・って話の合間にずっと、わんこ絵画を追ってしまったのに気付かれちゃいましたね?うふふ、つい・・・笑。
そういえば、にゃんこ絵画は少なかったです。まあ、ある事にはあったんだけど、
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にゃんこを、醤油のビン持つみたいに。
可愛いような怖いような?不思議な絵でした~☆


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by londepa | 2010-07-08 08:11 | お散歩てくてく | Comments(2)
Commented by masako at 2010-07-08 16:39 x
イギリスにいるころ、テート・ブリテンとテート・モダンはよく行きました。プレ・ラファエル派とウィリアム・ブレイクが好きなので…。それに両方ともカフェがけっこうおいしいかったです。

テート・モダンからはテムズの向こう岸を見ながらぼーっとしてました。
(ターナーはわたしもちょっと…なのです。)
Commented by londepa at 2010-07-09 03:08
masakoさんもテート・ファンなのですね~。絵画などアート観賞だけじゃなく、建物やインテリアや周辺のロケーションが素敵ですよね♪

ターナー、嫌いじゃないけど好きでもない・・・多作ぶりには感心しちゃうけど。
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お気楽ごくらく♪ロンドン&カントリーサイド半々の暮らしぶりを綴ります。


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