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ストといえば、ビリー・エリオットのお父さん!

さっき地下鉄ストのこと書いてて、今年の春にやってたBAストの様子を思い出しました。あれは延々と派手にやってたけど・・・結局どう終結したのかよく分らないまま、アイスランド火山灰騒動の後はストしていませんね。利用者にとっては、良いコトです!
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カメラを向ける私を、笑顔で迎えてくれたけど・・・(私のは簡易デジカメだから、報道記者と間違えているワケじゃないようです)・・・でも、フレンドリーなこの人たちも実は
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ストに参加せず勤務に向かうスタッフを乗せたバスに向かって、
容赦なく野次ってたんですよ~!

裏切り者、スト破り、同志のことより自分の日銭の方が大事なのか(←当たり前じゃん?!)・・・という事なんでしょうねえ。

で、そんな光景を見物していた私は、映画リトル・ダンサー(原題Billy Elliot)のお父さんを思い出しちゃって・・・あれは、切ないシーンでしたよね!
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映画を観たことない方にかいつまんで説明すると、まず時代は1980年代半ば。イングランド中部と思しき、ある炭鉱町が舞台です。

そこでバレエに天賦の才を見出されちゃったビリーは、ロンドンのバレエ学校に入るよう先生から薦められるんだけど・・・お父さんと年長のお兄さんは2人とも、長期にわたる炭鉱夫ストの真っ最中!そんな資金はありません。

でも息子の特異な資質を開花させたいお父さんは、ある日スト破りを決意して、炭鉱労働者を乗せるバスに向かうんです。そのバスに乗り込む炭鉱夫たちは、新聞や帽子で顔を隠して、スト中の仲間からの野次や罵声に耐え忍びながら・・・とても辛そうで悲壮な表情。

ビリーのお父さんも、そのバスに乗り込もうとしたんだけど、上の息子(=ビリーのお兄さん)に阻止されます。結局、他の皆もつましい暮らしなのに優しい近所の人々が資金集めに協力してくれて、晴れてロンドンのバレエ学校の入学試験に向かう父子・・・。

く~っ、泣かせてくれました!!!
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(今はウエストエンドの劇場で、ミュージカルにもなっています。舞台だと、あの炭鉱夫バスは登場しないのかな・・・)

私が見たBAの人たちは、勤務に向かう仲間のバスに卵や腐ったトマトをぶつけるような暴行は、何もしませんでしたが・・・。あの映画で見たビリーのお父さんに通じるものを感じて、バスに乗ってたBA社員に同情しちゃったな~、、、て事を、さっき思い出したのでした。

9月6日夜から予定の地下鉄ストだって、

「う~ん、ホントはストせず働きたいんだけど・・・同僚からイヤミや皮肉を言われるのイヤだしさぁ、ストに参加した方が職場の人間関係的にいいんだよね~。
って事で利用者の皆さん、ゴメンよっ!」


っていう動機の人も、いるんじゃないかな?

よく日本人は自分らを評して「横並び社会」って自嘲してるけど、イギリスにだって横並び精神が結構あるよな~・・・と思うのは、こんな時です。


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by londepa | 2010-08-26 10:24 | 音楽・映画・本・アートetc. | Comments(2)
Commented by 紙のお庭の管理人 at 2010-08-26 19:52 x
く~っ、私も泣きました。邦題「リトル・ダンサー」。映画も観ましたし、ミュージカルも観ました。確か炭鉱夫のバスはなかったと思います。
ミュージカルでちょっと感動というかびっくりしたことがあったんですが、ここに書くとがっかりする人がいるかもしれないので書きません。かなりマニアックなことなんですが(笑)
わたしもバルセロナの空港で清掃人のストを見たことあります。生活かかってるからみんな必死なんでしょうね。
Commented by londepa at 2010-08-27 10:11
ミュージカル観たんですか、紙のお庭さん!良いな~。

映画では、ビリーの親友でめめしい少年が・・・最後の観客席のシーンでは立派なオカマさんになった姿で、ビリーの晴れ姿に嬉し涙しているのが、超~可愛かったですよね!!!
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お気楽ごくらく♪ロンドン&カントリーサイド半々の暮らしぶりを綴ります。


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