元ロスチャイルド家の館・地味ヘン博物館(1)
①家にいる時間は掃除と整理整頓⇒②すると不要品がいっぱい出てくる⇒③お医者さん(GP)との予約がある時、それも持って出かける⇒④不要品をチャリティ・ショップに寄付しに行く⇒その後は買い物かランチ。
退屈しがちな自宅療養でしたが、断捨離とリハビリを兼ねてほぼ毎日ふらっとお散歩に行くようにしてました。
やっぱり昼間ちょっとは活動しないと夜の寝つきが悪くなって、いつの間にか昼夜転倒しちゃいますからね~★ それは昨年の病欠の時に痛感したので、今回はなるべくそうならないよう努力したつもりです!
GPの後は友達とランチした日もあったけど、まあ大抵は近所へ買い物。せいぜい遠出をしてもイーリング・コモンの日本食料品店くらいでしたが・・・。
ついでに£5程度で買えるお弁当なんかはマックなどのファストフードと同じくらいの値段だから、一人の時には便利でした♪
そんな或る日、自宅に届いたイーリング地区のコミュニティ月刊誌で、興味深いミュージアムを見つけたんです。それは地下鉄アクトン・タウン駅から歩いて数分にある、ガナーズベリー公園&博物館という所。ロンドンの北環状線(ノース・サーキュラー・ロード)沿いにあるから、車で行くのも便利そう。
アクトン・タウン駅は通勤時に朝晩、乗り換え駅として毎日利用していたけれど、、、実はその駅で降りてみた事はありませんでした。だから、どんな所なのかなぁ~~って興味が湧いたんですよね。
ウィキペディアを見てみたら、このガナーズベリーという場所は11世紀から王族が住んでたというし、それ以降も貴族や政府高官などに所有されてきた歴史があるみたい。
でも今も残っているこの館は、1835年にロスチャイルド財閥の一員であるドイツ出身のユダヤ人ネイザン・マイヤー・ロスチャイルドとその子供たちが建てたもの。
今はミニゴルフ・コースもある大きな公園も、当時はロスチャイルドさんちの庭だったんですねぇ。@@
でも、それから百年も経たない1925年にこの屋敷と敷地は国に売却されたそうで、今ではイーリング区とハウンズロー区が共同で管理している公営ミュージアムと公園になってるというのです。
一応はイーリング区民である私、ガナーズベリー公園の存在は以前から知っていたんだけど・・・そこにミュージアムが併設されている事は、その広報誌を読むまで知らなかったんですよ!こりゃ迂闊だったわー、正に灯台下暗しね!!!
でも地方行政が管理してて予算が回らないのか、建物の外観がかなりボロっちいのが気になったし・・・。
駐車場の手前にあったこの立て看板も、何となく不穏な雰囲気を漂わせてます。「この駐車場は巡視されていません。ここに駐車する場合は自己責任でヨロシク」・・・。
うう~ん一体、過去にどんな車上荒しや車輌盗難があったのか?!で、それは当区じゃ責任取らないからね!と明言しているわけです。予算をケチってCCTVカメラも巡視員も置かないって事だわねー。
イギリスには確かに古くからある城やマナーハウスが多いけど、それら全てがナショナル・トラストみたいな団体によって大切に保存管理されている訳じゃないっていう一例が、このガナーズベリー・ハウスかもしれないなぁ。。。
でもミュージアムの中は、さすがにボロボロじゃなくて安心しました!笑 受付にいた館員さんに訊いたところ、基本的にロスチャイルド家が建てた頃と内装はそんなに変わってないそうです。
というガナーズベリー・ミュージアム、内容は地元の郷土博物館みたいな感じで・・・地味ながら変わったモノも多くて、なかなか興味深く見学しちゃいました。
昔のアクトン、こんな街並みだったんだ・・・。てのは序の口で、
チズウィックの工場で作られたBUSH社製ラジオとか!
今でも剃刀メーカー大手のウィルキンソン社・アクトン工場で作られた式典用の刀や古風~な剃刀とか!!!百年くらい前、いや戦前までは、ロンドンにも沢山の製造業があったんですねぇ~。今は昔・・・。
巨大な消火器も、この界隈の製品でした。そのすぐ隣りにある女性服と比べれば分るとおり、私の背丈とどっこいどっこいの大きさ。大きな車輪が付いてるとはいえ、これをゴロゴロ転がすには成人男性2~3人じゃないと無理なんでは。。。昔の消火作業ってタイヘンだわー。
まだまだ一杯、色んな展示品があって・・・その一つ一つに微妙~にローカル色が溢れてて、同時にたった百年かそこら前の庶民の生活がどんなに今と違っていたか?!と感動に近いものを覚えちゃいました。
ロスチャイルドの一家族が住んでいた形跡と、イーリング&ハウンズロー両区の予算緊縮でボロっちい外観と、地味で変わった展示物の数々・・・。それらが渾然一体となったガナーズベリー・ミュージアム。大英博物館なんか何のその!というニッチな不思議空間なのでした~☆
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「わぁ、沢山の方が読んでくれているんだ…」
って実感してとても嬉しく、私の元気の素になってます♪
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いよいよ1週間後に迫りましたが、ろんぱらさんのお気持ちが
子どもたちに届くようにがんばりますね!
それにしてもロンドンっていいですね。にぎやかなイメージですが
こうした古い建物や自然もそのままに残っていておもしろい!
私の住む街はご存知のように新しいので、こういう楽しさは
ないな~。
このガナーズベリー公園はまだ良い景色でしたが、何せ館の外観がボロくてみすぼらしく地方行政予算の限界を感じました。ナショナル・トラストが買ってくれるほどには価値のある歴史じゃないし(何せ築180年くらい?)・・・。だからこそイーリングに区民税を払ってる者として、妙な愛おしさを感じちゃいました。