今年の春からペンギン村でX君と同居生活を始めて、まず最初にした事のひとつが景観保護団体ナショナル・トラストの年間会員になった事。
毎週、丸2日間(プラス移動日)はマゴシッターという任務があるものの、今のところセミリタイア生活・・・なんて聞こえが良いけど、無職のプータローとも言える!爆
ならばタップリ時間があるのを利用して、色んな所へウォーキングがてら出掛けよう~~♪
という私たちみたいな者にとって、ナショナル・トラストの施設&駐車料金が無料になる年間会員制度は、とても便利なのです。
そこで先日は、グロスター州にあるダーラム・パーク(Dyrham Park)に行ってきましたよ。ここ、以前からX君が「絶対行かなくては!」と言ってた所。
その理由は彼の好きな映画「日の名残り」で、主人公の執事(アンソニー・ホプキンス)が仕えるお屋敷として使われたから。主にこの外観が使われ、屋内のシーンは別のマナーハウスで撮影されたそうです。
建設されたのは1700年頃という、バロック様式のマナーハウス。素敵にハンサムな外観は、映画で使われたのも納得ね~♡って頷いていたら、、、
館の端っこに、奇抜なデザインに刈り込まれた木がっ!!!わー何これ?
Σ(・ω・ノ)ノ!
そもそも一体、誰に似せたつもりなのか全く不明~~。せっかくの素敵なマナーハウスにお笑い要素を添える、イキな計らいなんだろうか!?
と夢中で写真を撮ってたら、その後ろでX君に撮られてましたけど。。。笑
不思議なトピアリーは、さておいて。
ここは敷地も274エーカー(約111ヘクタール)ほどあって200頭ほどのファロー鹿も住んでるというから、ウォーキングも楽しみ~~♪
でも、まずはマナーハウスに入ってみます。
マナーハウス入口に向かう途中には、ナショナル・トラストのいすゞトラックが停まってました。他のナショナル・トラストでも三菱など日本車をよく見かけます。信頼されてるのねー♡
(*'ω'*)
この館は1692年以降に建てられたもの。それ以前にあった屋敷の初代所有者はヘンリー8世に仕えてた人で、1511年には君主から所有権を認められたんだって。
長い歴史のあるマナーハウスだけあって、調度品は貴重なアンティークが一杯。
バロック音楽に欠かせないハープシコードもあるし、
当時は内装のリッチ度を示すバロメーターでもあった、壁一面を覆うタペストリーが何枚も掛けられています。
後の所有者ファミリーはオランダとも縁が深かったようで、古伊万里ならぬ古デルフト焼きやフランドル派などのオランダ絵画も一杯!
今でいうインテリア小物? 家具・調度品も、かなりのコレクションでしたが、、、
中には現代だったら即ご法度!!!なアイテムも、あるんですよ。
奴隷を所有することも富の象徴だった時代は、今からたった200年前までの事なんだなあぁ・・・。
「世が世なら」という言葉があるけれど、もし200年以上昔だったら東洋から来た得体のしれない女(私)が、こんな所をウロウロ歩き回ってる筈ありません。
「日の名残り」で執事スティーヴンスを中心に描かれたのは、1920年代~1950年代。さすがに奴隷などは廃止されて久しかったとはいえ、主従関係に厳然としたギャップがあった時代ですよね。
そんな過去の栄華を懐かしむ人々もいれば、「いやー現代に生まれてきて良かったじゃんマジで!」と心から喜ぶ、私のような平民もいる。
そんな事を考えながら、更にダーラム・パークを見て回るのでした~~。
(^O^)/
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