ローマ(8)お宝ごろごろ☆カピトリーノ美術館
そして、やって来たのがカピトリーノ美術館(ミュゼイ・カピトリーニ)です。

ローマの白バイ、BMWなんだぁ~。そういえば日独伊って第二次大戦の同盟国は三つとも、二輪車の生産国として成功してますね・・・イタリアだってデュカティとかヴェスパとかあるし。

美術館前のカンピドリオ広場は、16世紀にミケランジェロが設計したんだって!今も、この図とほとんど同じままでしたー。
でも現在のカンピドリオ広場には、ど真ん中にこの像があって・・・

「ち~っす!」と気さくに、皇帝マルクス・アウレリウスが出迎えてくれます♪ ハドリアヌスなんかと並んで「五賢帝」の一人といわれるだけあって、好感度大のお人柄がにじみ出て・・・。
でもコレ、実はレプリカ。本物は長年この屋外に置いといたら傷みがはげしくなったため、修復後には美術館の中に移されました。↓

これこれ、こっちが本物!!紀元前160年~180年ごろ作られたって、、、、約2200年も昔に、こんな精巧なブロンズ像を作れたローマ人の技術って凄いわぁ~。@@

同じ展示室の一角には、マルクス・アウレリウスより五百年くらい後輩の皇帝、コンスタンティヌス大帝のブロンズ頭部もありました。彼は専制君主制を確立した「エバりんぼさん」だけあって、その顔のでけーことったらハンパなく。。。
中庭には、同じく彼の頭部・大理石バージョンがあるのですが、

こうして写すと大きさが分らないけど、

これなら、どーだっ!!デカイでしょ~?バラバラに壊れる前の全長は、何と12メートルもあったらしい・・・。12メートルといったら、2~3ヶ月前にキングスクロス・セントパンクラス駅で見たアレと同じ高さよ!

このレゴで出来たクリスマス・ツリーが、てっぺんの星までで12.2メートルでした。コンスタンティヌス大帝の像、元祖・大魔神ってサイズです。

こっちは宮殿展示室。真ん中にある大理石の杯みたいなの、用途は何だったのか解説をちゃんと読まなかったので不明。。。こんなの持ち上げられないから杯のハズないし、お庭のバード・バスでもなさそうだし。

「あ、いらっさいまし~。この部屋で一番有名なお品は、あちらでございますよ~♪」って彼が指し示しているのは・・・・

「とげを抜く少年」。紀元前1世紀の作品だそうです。

真剣な表情が、いたいけな感じですねー。でもこんなポーズでモデルやった少年、大変そうだなぁ。それに作者はやっぱし、少年愛好家だったのかなぁ・・・。そう考えるとヤバイ作品にも見えてきます★

何しろ故・三島由紀夫が「アポロの杯」の中で賞賛していた彫像らしいし・・・そう聞くと、余計にそんな雰囲気を感じちゃいます。まあ、少年愛好の傾向は古代ギリシャ&ローマでは全然フツ~の事だったと言うもんね。
そして数あるブロンズ像の中でも、これは同美術館で最古のものの一つじゃないでしょうか。↓

「カピトリーノの雌狼」!!!何と、紀元前5世紀のものだそうです。元々はこの雌オオカミだけだったのに、1510年頃に双子の赤子ロムルスとレムスが追加されたんだって。

だからオオカミはプリミティヴで簡素なのに、双子は16世紀ルネッサンスの作風なんですねー。
オオカミに育てられたというロムルスとレムスは、伝説ではローマ建国の祖。結局は兄ロムルスが弟レムスを決闘で倒して王様になったそうだけど、とにかく紀元前700年以上前のことなんで真相はイマイチ謎★

絵画も色々ありましたよー。ここもバチカン同様、宗教画が主流でしたが・・・。


でも、何よりもこっちの絵が印象的でした~!これこれ。↓↓

紀元前数百年としか分ってないらしいけど、力強いラインや色使いが日本や中国の絵みたいにも見えますよねー。
雌虎が白い牛を、「がっぷし」と捉えているところがインパクト大!それにしても、紀元前数百年もの古い絵なのに、色がクッキリハッキリ鮮明なのはどーして?!と思えば・・・・

この角度の照明だと、繋ぎ目が見えますね。。。 そう、これは何色かの大理石を使ったモザイク画なんです!だから色が褪せてないの。
古代ギリシャから伝承されたモザイク、ローマ人も大の得意技だったけど・・・この躍動感を表せたのって、ちょっと凄いと思いませんか?!
それにしてもバチカン美術館と同日に見たから、だんだん混乱してきたし、、、さすがに足もパンパンで疲れちゃったー。><

ここらで、そろそろお茶の時間。最上階にあるカフェに入って、コーヒー飲んで足を休ませる事にしました。サンドイッチなど軽食もあるので、お昼はここでも良かったね。

豪奢で広大なバチカン美術館、小ぢんまりしてるけど伝説の逸品が光るカピトリーノ美術館。どちらも違う意味で満足できるミュージアムだったなぁ~・・・ってのが、偽りない感想です。

コーヒーを飲み終わって、カフェから続く屋上に出て見晴らしたローマの街。こんな美しい眺めのローマとも、いよいよ翌日の夜にはお別れ・・・。
三泊四日といっても、早朝フライトで来て夜の便で帰るから・・・肉体的には疲れる反面、日中は四日間を観光に費やせる!というのが利点でした。
そして・・・遂に、遂に・・・翌日の最終日には、コロッセオとカラカラ浴場を踏破することが出来たのですーー!!!
(´;ω;`)ウッ…
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「わぁ、沢山の方が読んでくれているんだ…」
って実感してとても嬉しく、私の元気の素になってます♪
やっぱり一度は行かなきゃですね 参考になります
写真禁止のシスティーナ礼拝堂@バチカンも、ミケランジェロの2大絵画をこの目で実物を見れて感激でした・・・。遺跡も沢山あるし、数日じゃ足りないのが困りものですローマって。
だからこそ、「また行こう」って気になっちゃう街かもしれません!



