リチャード・カーティスさん
リチャード・カーティスって監督・脚本家が気になっちゃって、もう。
外見は、ほんわか~と和み系でお人よしそうなフツーの人に見えるんですけどねぇ~。 (画像はコチラより拝借!)
えーと、そもそもの発端はこの映画「The Boat That Rocked」のDVDを、その日X君と一緒に観たこと。
1960年代に、まだお堅い内容のBBCラジオくらいしかなかった時代・・・船上の海賊ラジオ局から、若者たちが本当に聴きたかったロック音楽を扇情的に放送していた、実在のラジオ局にヒントを得たフィクションです。
この映画、日本やアメリカでは「パイレーツ・ロック」、フランスでは「グッド・モーニング、イングランド」(←きっとロビン・ウィリアムス主演の「グッド・モーニング、ベトナム」のもじりね。笑)などなど、英語圏すら原題をそのまま使った国がない!
そして商業的にも大成功はしなかった作品なんですけどね、、、私とX君にしては珍しく、二人とも超のめり込んで観てしまったのでした~。^^
で、この作品を監督&脚本したリチャード・カーティスの略歴が、めっちゃ興味深くて。
1956年ニュージーランド生まれ。チェコスロバキヤからオーストラリアに難民として渡った父親は、その頃すでに世界的企業ユニリーバの重役になっていたため、リチャードも幼児期はスウェーデンやフィリピンで過ごした後、11歳でイギリスに来たんだそうです。
その後はパブリック・スクールのハロウ校でも、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ(英文学専攻)でも卓越した成績を収め、また大学時代にローアン・アトキンソン(ミスター・ビーン!!!)と知り合って・・・という流れで、主にコメディの脚本で脚光を浴びるようになりました。
初期の代表作は、もちろんアトキンソン主演「ミスター・ビーン」や「ブラック・アダー」などのTV番組。それから映画では「ノッティング・ヒルの恋人」、「ブリジッド・ジョーンズの日記」、「ラヴ・アクチュアリー」などが大ヒット。近年ではコメディでない「戦火の馬」なども彼の脚本です。
更に、レッド・ノーズ・デイなど一連のチャリティ運動で知られる団体「コミック・リリーフ」を立ち上げた創始者の一人!というのも、私としてはすごくツボなんですよ~~☆ そんな活動や彼の作品に溢れる人間愛っていうのは、その来歴から察しても幼い頃からの境遇が大きな影響を与えていると思います。
それに難民からのサクセス・ストーリーで陥りがちな拝金主義で道を見失う事なく、赴任先の各国で息子リチャードの視野を広げさせた父親も立派。まあ難民といっても共産主義から逃れてきた、もともと素養の高い人なんでしょう。
映画の冒頭で、「パパ&ママおやすみなさ~い♡」とお行儀よく寝室に入った10歳くらいの少年が・・・ベッドに潜ったとたん、小型ラジオで海賊放送局のDJに煽られながら、不良カルチャーと目されていたロック音楽にわくわく胸を躍らせていた様子は、カーティスさん本人の記憶ともダブるんじゃないかな。
だから、この作品に限っては商業的な大成功を収めていなくても・・・彼の中で、すごく大切な作品なんだろうと思いました~~♪
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