ウィンチェスターでは文化会館みたいな場所「ディスカバリー・センター」で開催していたジェーン・オースティン没後200年の回顧展も訪ねました。
彼女の直筆書簡や原稿の一部、それに姉カサンドラが描いたジェーンの姿やそれから想像を膨らませた彼女の肖像画などは、まあ想定内の展示物だったのですが・・・。
コレは見れて良かったぁー!!!と感激したのは、ジェーンが実際に着ていたシルクの外套。
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そして赤丸で囲った小さな小さなポーチは、彼女の手作り品です。
シルクの外套は、とっても小さなサイズで・・・日本規格ならばサイズ7、いやサイズ5かも?という小柄で華奢な体形だったのが分かりました。
先ほどのポーチもそうだけど、当時の中流階級女性の生活といったら手芸やピアノなど一見優雅?でアクセク働かない、というかそんな下流な事するなんて許されませんでした。
あいにく結婚しなかったジェーンと姉カサンドラにとって、父親または兄弟など男性家族の余禄で暮らすしか選択肢がなかった時代。
そんな彼女が唯一、想像の羽根を伸ばして表現活動を出来たのが小説で・・・その成果である作品が、今も私たちに語り掛けてくるんですね。
それらが数々の映画やTVドラマや舞台、そして翻案された現代文学や漫画にもなっている事は、以前も書いたとおり。
そしてイギリス現代アートの寵児、グレイソン・ペリーの陶芸作品にもなっているのでした!
2009年の作品「E17のジェーン・オースティン」。E17というのは郵便番号で、グレイソン・ペリーの居住地だそうです。
・・・と、ここまで書いて「グレイソン・ペリーって誰よ?!」と首を傾げた人もいるかなーと思うので、ザックリ簡略にご紹介を。
彼はイギリス現代アートの登竜門ターナー賞も授与している、第一線のアーティスト。特に陶芸、タペストリー、絵画などに代表作品があります。
更にズバ抜けて頭が良くて、観念的にも抜きんでてて。
女性性をカリカチュアした女装でも有名です。女性と男性の性差通念とか社会格差とか、そういったテーマで問題提起する人。
そんな彼が全長1メートルくらいの大作「E17のジェーン・オースティン」で描いたジョージ王朝時代の淑女によるティータイム風景には、現代の新聞や雑誌からの記事や写真がコラージュされていました。
中流階級の女性として生まれて、その枠の中で過ごすしかなかったジェーンの生涯。
でも小説の中では主人公たちの恋愛感情だけでなく、家族など周囲の人々の見栄や滑稽さも余すところなく描写した彼女は・・・。
この壺を見たら、大いに喜ぶんじゃないかな!?という気がしました。
('ω')ノ
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